COP30の会場の入り口=10日、ブラジル・ベレン

 【サンパウロ共同】ブラジルの主要紙フォリャ・ジ・サンパウロ電子版は13日、北部ベレンで開催中の国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)を巡り、国連が会場警備を強化するよう議長国ブラジルに要請したと報じた。

 11日にデモ隊が会場への侵入を図り、止めに入った警備員と衝突して負傷者が出たことを受けた要請。医療政策の改善を求めるデモ隊に、アマゾン川の河口付近の石油開発に反対する先住民グループが加わり、COP30への抗議に発展したとみられる。

 要請は警備の問題だけでなく、会場内の空調や洪水対策などの不備も指摘し改善を求めた。

 衝突を受け、ブラジル治安当局は既に警備を強化している。