【ジュネーブ共同】国連の専門機関、国際電気通信連合(ITU)は17日、2025年のインターネット利用者が世界人口の74%に当たる推計60億人に上ると発表した。ただ、普及率や通信速度などインフラ面では先進国と途上国で大きな差があり、デジタル格差解消に向けた努力が急務だとの認識を示した。

 高所得国のネット人口は94%に達するのに対し、低所得国は23%だった。都市部では人口の85%がネットを利用できるのに対し、農村部では58%にとどまる。

 5G(第5世代移動通信システム)のカバー率は全人口の55%に達した。だが、5Gにアクセス可能な利用者が高所得国で84%に上る一方、低所得国ではわずか4%と普及には偏りが目立つ。