王座奪還を目指し、練習に励む岐阜朝日クBDの主将田中世蓮(左から3人目)ら=朝日大ホッケー場

 ホッケーの日本リーグ男子H1(1部)が9日、開幕する。昨季、2連覇と同時にチーム初のレギュラーステージ1位通過での優勝をあと一歩で逃した岐阜朝日クBDは、山梨学院スタジアムで立命館と初戦を迎える。主将の田中世蓮は「目標は変わらず、レギュラーステージ1位通過での優勝。個性を生かしつつ、チーム力で勝ちたい」と王座奪還へ気合を込める。

 昨季は優勝こそ逃したが、レギュラーステージとファイナルステージ決勝を通して、60分での負けは一度もなかった。レギュラーステージは7試合で全体2位の21得点、失点は最少の7で1位通過。決勝も合わせると8試合中6試合が2点差以内の接戦となったが、安定した試合運びで着実に勝ち点を重ねた。

 今季は「より攻撃的にいく」とヘッドコーチ兼任の藤井辰憲。鍵を握るのが「前線からのプレス」だ。

 FWは昨季2人で計11得点の福田健太郎と小沢諒に加え、新加入の河辺皓星の日本代表候補3人がそろうなど充実している。一方、今季は序盤、DFで得点源の一人でもある山田翔太が、けがのリハビリで出場できない。そのため、「前線の運動量を増やし、高い位置でボールを奪いたい」と藤井。田中も「得点チャンスを決めきり、特にフィールドゴールを増やしたい」。

 近年、日本リーグだけでなく各種大会で結果を残し続けているだけに、相手が引いて守ることが増え、今季も同様の展開が予想される。藤井は「守ってカウンター狙いではなく、自分たちで自分たちのペースに持っていく必要がある」と語る。

 全ポジションに昨夏の東京五輪代表選手をはじめ、10人の日本代表候補選手がそろうチーム。懸念されるのが、レベルが高い選手がそろう分、「求めるプレーの質が高くなり、きれいに崩そうとしすぎること」と藤井。「特にゴール前は泥臭く」と献身的なプレーで相手ゴールをこじ開けたい。

 昨季は、優勝まで残り25秒で追い付かれ、SO戦で涙をのんだ。「未熟だった」と田中。「やるべきことをやっていたら、あんな結果にはならなかった。気を抜かずに戦いたい」と優勝が決まるその瞬間まで、チーム全員で走り続ける。

 1部は今季6チームが出場。2回戦総当たりのレギュラーステージを行い、上位2チームがファイナルステージ決勝を戦う。