【エルサレム共同】国連児童基金(ユニセフ)は22日、パレスチナ自治区ガザで停戦発効後の子どもの死者が少なくとも63人に上ると発表した。イスラエル軍は散発的な攻撃を繰り返し、住民の犠牲に歯止めがかからない。パレスチナ通信は21日、イスラエル軍がガザ北部に無人機で爆発物を投下し、子ども4人が負傷したと伝えた。

 ユニセフによると、63人は停戦が発効した10月10日から11月20日までに攻撃による死亡が報告された数。ユニセフは「単なる統計ではない。それぞれに家族があり、夢があった」とし、停戦合意の順守と支援の拡大を求めた。

 イスラエルメディアは21日、イスラエル軍がガザ最南部ラファで戦闘員6人を殺害し、5人を拘束したと報じた。5人は取り調べのため移送されたという。

 ラファではイスラエル軍の支配地域内の地下トンネルにイスラム組織ハマスの戦闘員最大200人が閉じ込められているとされる。殺害、拘束された戦闘員との関連は不明だが、イスラエルとハマスの衝突を招きかねない火種となっている。