W杯ジャンプ女子個人第1戦で優勝し、喜ぶ丸山希(中央)=リレハンメル(共同)

 夏の女王がW杯ジャンプ開幕戦でも圧倒的な強さを見せつけた。丸山希は2回ともトップの得点をマークし、飛距離換算で2位に14メートル以上の大差をつけた。初勝利に「こんなにいいスタートが切れると思っていなかった。ビッグプレゼントをもらった気分」と表彰台の真ん中で満面に笑みを広げた。

 夏の国際大会、グランプリで個人総合優勝を果たした勢いは止まらない。2回目は、不利な追い風をものともせず130・5メートルまで飛び、勝利を確信して右手を力強く握りしめた。

 2022年北京冬季五輪は代表入りが有力視されながら、左膝の大けがで出場を逃しただけに「競技人生で何度来るか分からないチャンス」と意気込む。