大手電力10社が27日発表した12月使用分(来年1月請求)の標準家庭向け料金によると、北海道や沖縄など7社で前月に比べ値上がりする。原油や石炭の輸入価格が上昇した一方で液化天然ガス(LNG)は下がり、各社の電源構成により分かれた。大手都市ガス4社はLNG価格の下落により24〜32円安くなる。

 電気料金の値上げ幅は10〜39円。関西は横ばいで、中部は18円、東京は5円値下がりする。最も高いのは北海道の9376円で、モデルとなる使用電力量は異なるものの、最安値の九州(7466円)に比べ1900円以上高い。

 都市ガスは東邦の6482円が最高値で、東京の5651円が最も安い。

 政府の電気・ガス料金補助は来年1〜3月使用分。一般家庭では計7千円相当の負担減となる。