少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜県内の高校はどう対応していこうとしているのでしょうか。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は大垣南高校(大垣市)です。高校からの情報発信について各校が頭を悩ませる中、種田昭彦校長(58)は自らメールを配信し、独自メディア「オイダタイムズ!!」を発行しています。校長先生が直接発信する「なんこう」の魅力とは。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

大垣南高校=大垣市浅中
 大垣南高校 所在地は大垣市浅中。1949年開校の県立全日制普通科単位制高校。2026年度の定員は240人。愛称は「なんこう」。かつては現在の大垣東高校(大垣市美和町)にあったが、1974年に現在地へ移転。

 ―大垣南高校の特徴は。

 本校の生徒は純朴で素直、本当にいい生徒たちばかりだ。もっと主体的に、意欲を表に出していけばポテンシャルを発揮して、自己の可能性を伸ばせるはずだ。保護者も本校卒業生という生徒が多い。地元で働いたり、生活したりしているOBやOGは多く、いったん進学してもまた地元に戻ってくる人が多い。

 ―進学状況は。

 本校は大学進学を目指す進学校で、進学率は100%。四大がほとんどだ。進学先を見ると、国公立大学は名古屋大や大阪大など旧帝大をはじめ全国各地に広がるが、私立大学は東海地方、愛知県の大学が多い。自宅から通学している卒業生も多い。

 希望進路の実現のために、面接、小論文対策の強化などを進めている。教員が放課後に手分けして生徒たちを指導。教科ごとの専門性も生かすため、クラス担任とともに教科担任などマンツーマンで面接の受け答え方や小論文の書き方などを指導している。

 
 おいだ・あきひこ 安八郡安八町出身、教科は地理歴史(世界史)。羽島北高教頭、揖斐高校長などを経て本年度から現職。大垣南高校は母校でもある。

 課外活動で成果を挙げる生徒たちも少なくない。高校生の英語弁論大会で最優秀賞受賞、カヌーの全国大会で入賞、SNSに関心を持ち大垣市をアピールする活動に挑戦、養老鉄道の利用促進を考えるワークショップへの参加、独自に他県の高校生との海洋生物の調査など、本校の生徒は磨けば光るものを持っている。...