週明け1日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(380回債、表面利率1・7%)の利回りが一時1・850%に上昇した。日本相互証券によると、2008年6月以来、約17年半ぶりの高水準。

 日銀の植田和男総裁が1日、名古屋市での地元経済団体との懇談会で、月内に開く次回の金融政策決定会合で「利上げの是非について、適切に判断したい」と言及した。市場では、日銀が早期の追加利上げに踏み切るとの観測が強まり、国債が売られ、利回りが上がった。