自民党の小渕優子元選対委員長ら超党派の日中友好議員連盟幹部が1日、中国の呉江浩駐日大使と東京都内で面会したことが分かった。高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を発端に日中関係が冷え込む中、議連側は2025年中の訪中を目指す考えを伝達。両国の緊張緩和に向け、議員間交流を継続する重要性を訴えた。複数の関係者が明らかにした。
面会は非公式で、野党議員も参加し昼食を取りながら行われた。首相の台湾有事を巡る発言が話題となり、呉氏は中国側の立場を説明した。ただ日中両政府の対立が続く状況下で、政府とは別のルートで一定の意思疎通が図られた形だ。
小渕氏は議連の事務局長。議連会長である自民の森山裕前幹事長は面会に同席しなかった。
関係者によると、議連側は10月下旬の高市内閣発足以降、水面下で中国側に年内訪中を打診していた。中国共産党の対外交流部門、中央対外連絡部(中連部)の劉海星部長との会談を模索しているが、中国側からの明確な返答はないという。
経団連の筒井義信会長も11月28日に呉氏と東京都内で面会。来年1月に予定する経済代表団の北京訪問を受け入れるよう要請した。








