【オスロ共同】ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏(58)が11日未明(日本時間同日午前)、平和賞の授賞式が10日にあったノルウェーの首都オスロのホテルに到着した。米紙によると9日に船でベネズエラを脱出、強権体制下で異例の出国となった。11日午後に記者会見し、帰国前に別の国を訪問する意向を表明。帰国には危険が伴うが「その価値がある。間違いなくベネズエラに戻る」と語った。
AP通信によると、公の場に現れるのは今年1月以来。マチャド氏は独裁色を強めるマドゥロ政権の弾圧に抵抗し、反政権運動を展開してきた。当局の捜査対象となり、国外渡航が原則禁止されている。帰国すれば拘束される恐れがあり、今後の動向は不透明だ。
マチャド氏は記者会見で、マドゥロ政権が「かつてないほど弱体化している」と指摘し、政権の転換には「トランプ米大統領の行動が決定的となる」と語った。一方で「多くの人々が、私がオスロに到着するために命を危険にさらしてくれた」と打ち明けた。








