国税庁は11日、2024事務年度(昨年7月〜今年6月)の調査などによる所得税の追徴税額が前年度比33億円増の1431億円だったと発表した。3年連続で過去最高を更新した。同庁の担当者は人工知能(AI)活用による調査事務の効率化を要因に挙げ「深度のある調査を的確に行った」と話している。

 所得税の実地調査の件数は4万6896件(前年度比1・3%減)、申告漏れ所得の総額は9317億円(同6・5%減)だった。

 また無申告者に対する追徴税額は252億円(同14・5%増)で、現在の集計方法になった09年度以降で最高だった。