【ニューヨーク共同】作家の村上春樹さんが11日、音楽に合わせて自身の作品を朗読するイベントにニューヨークで参加した。米国に住んでいた1991年ごろと現在を比べ「失われた30年とも呼ばれるが、文化的には徐々に日本の顔が浮かび上がってきた」と語り、小説などが海外で普及している現状を喜んだ。
日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」などが主催。村上さんは、91年当時は米国の書店で日本の小説を見かけることはほとんどなかったと指摘し「自動車やテレビは売りまくったが、文化面では完全に輸入超過状態だった。日本人作家として危機感を覚えた」と振り返った。
村上さんは冒頭、ジャパン・ソサエティー賞を授与された。








