次世代半導体の国産化を目指すラピダスの工場(手前)。左奥は北海道千歳市の市街地=3月

 先端半導体の国産化を目指すラピダスが、2025年度中を目標としていた民間企業による1300億円程度の出資にめどを付けたことが12日分かった。京セラが資本参加の検討に入った。キヤノンも最終調整しており、新たに出資するのは20社超となりそうだ。

 ラピダス設立当初に総額73億円を出資したソニーグループやソフトバンクなど8社も出資額を積み増す見通し。ラピダスは27年度後半を計画する量産化に向けた資金の確保に近づくことになる。

 出資する企業は25年中にもラピダスと合意する。キヤノンは数十億円規模とみられる。ホンダや富士通、富士フイルムホールディングスも前向きだ。