【香港共同】香港民主派の代表的政党、民主党は14日、党大会を開き解散を正式に決定した。2020年の香港国家安全維持法(国安法)施行後、幹部らが相次いで逮捕されるなど当局の圧力を受けたほか、議会選挙からも事実上排除され、存続を断念した。結党30年超の歴史を誇る民主派最後の政党の解散で、民主派の声を代弁する政党はなくなる。
香港では国安法施行後、民主派政党が次々と解散に追い込まれた。23年には公民党、今年6月には社会民主連線がそれぞれ解散を表明。民主党の羅健熙主席も今年2月の記者会見で解散へ向けた手続きを進める方針を明らかにしていた。
民主党は「香港民主主義の父」と呼ばれる李柱銘氏らが香港返還前の1994年に設立。民主派の中では穏健路線で知られ、急進的な民主派からは「弱腰」と見なされてきた。
民主党は立法会(議会)で一時最大の勢力を誇り、2016年の立法会選では民主派政党として最多の7議席を獲得。だが21年に民主派排除の選挙制度が導入され、同年と今月行われた立法会選では候補者を擁立できなかった。








