女性初の衆院議長を務めた政治家、故土井たか子さんの足跡をたどり、政治における女性の役割などを話し合うシンポジウムが14日、母校の京都女子大(京都市)で開かれた。土井さんが残した資料を分析している専門家が、土井さんが社会党委員長に就任した当時の多忙さや苦悩をつづった日記の内容などを明らかにした。
資料は手帳など約3300点で、土井さんの秘書だった五島昌子さん(87)が保管を続け昨年、京都女子大に移管された。整理を進める京都女子大ジェンダー教育研究所の松本浩延特定講師は1986年末から約1カ月の日記を紹介。多忙さから「しんどい」などと率直な心情がつづられていた、とした。
会場には五島さんの姿もあり「自分の損得を考えない、女学生がそのまま大人になったような、素直な人だった」と土井さんの人柄を話した。
土井さんに誘われて政界入りした立憲民主党の辻元清美参院議員も来場。男性の国会議員の多くが長年在職している一方、女性議員が長く続けるのが難しい現状も指摘した。








