今年のノーベル化学賞を受賞した京都大の北川進特別教授(74)が15日、記念講演や授賞式など関連する一連の日程を終え、スウェーデンの首都ストックホルムから帰国した。大阪空港で報道陣の取材に応じ、疲れを見せつつも「非常に密度の高い多忙な1週間を過ごした」と振り返った。

 北川さんは、授与されたメダルと賞状を披露。最も印象的な場面には授賞式を挙げ「国王陛下からメダルをもらい実感が湧いた」と話した。8日の記念講演は席が足りなくなるほど多くの人が来場したと説明。「日本でも一般の人が(研究者の講演に)どんどん行ける環境になれば」と語り、特に若者への講演に力を入れたいとした。