全国高校生ホームプロジェクトコンクールで最優秀賞を獲得した田中仁晟さん(左から2人目)=県庁

 高校生が家庭生活の課題に取り組む「第46回全国高校生ホームプロジェクトコンクール」で、岐阜高校1年の田中仁晟(じんせい)さんが最優秀賞に輝いた。高血圧に悩む両親のために家族で研究に取り組み、「小さな行動の積み重ねで変えられることがある」と笑顔を見せた。

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 コンクールは全国高校家庭クラブ連盟が主催し、本年度は全国49校から1257点の応募があった。田中さんは、3週間の夕食メニューを減塩メニューで作り、家族での散歩を続けて運動習慣の改善も試みた。毎日細やかに記録を続け、実際に血圧正常化の成果も得られた。研究結果としてまとめ、全国1位に輝いた。

 田中さんは県庁に堀貴雄県教育長を訪ね、喜びを報告。将来、医療関係の仕事に就くのが夢だといい、「健康を守る工夫は家族で一緒に続けることが大切」と語った。堀教育長は「お父さんとお母さんの悩みを一緒に考え、成果を出した。家族に対する思いが伝わった」とたたえた。

(稲葉亮)