知人女性に睡眠導入剤を譲る目的で医療機関を受診し、処方された薬を渡したとして、埼玉県警は19日、麻薬特例法違反(譲り渡し)の疑いで大宮西署地域課の男性巡査部長(56)を書類送検した。同日、停職1カ月の懲戒処分とした。県警の聞き取りに「最初は断ったが何度も懇願され、代わりに病院へ行った」と話している。
県警によると、2023年5月〜今年9月、県内の複数の医療機関を延べ526回受診し、処方された睡眠導入剤約2万3千錠を女性に無償で譲っていた。うち一部を書類送検容疑とした。
今年6月、保険会社から「同一種類の薬が多数処方されている職員がいる」と県警に相談があり、発覚した。




