JR羽越線脱線事故から20年となり、現場近くの慰霊碑に献花するJR東日本の喜勢陽一社長(左から2人目)=25日午前、山形県庄内町

 2005年に山形県庄内町でJR羽越線の特急列車が脱線し、乗客5人が死亡、33人が重軽傷を負った事故から25日で20年となった。現場近くではJR東日本関係者らが献花、黙とう。同社の喜勢陽一社長は記者団に「事故を決して風化をさせたり、忘れたりしてはいけない」と述べた。

 事故は05年12月25日夜、秋田発新潟行き特急いなほ14号(6両編成)が突風を受けて脱線。横転した1、3両目は、線路脇の小屋に突っ込んだ。

 JR東日本は17年、突風を予測するドップラーレーダーを用い、危険が予想される場合に列車を止める運転規制システムの運用を始めた。