年末年始をふるさとで過ごす帰省客らによる鉄道や空港の利用が27日、ピークを迎えた。主要駅は朝からキャリーケースを引いた家族連れで混雑し、ホームには長蛇の列。物価高で市民生活に大きな影響が出た1年だったが、最大9連休を迎え「祖父母に会いたい」といった声が聞かれた。
単身赴任中の千葉県から大阪府の自宅に帰る会社員吉年渉二さん(78)は、東京駅で孫のために両手いっぱいにお菓子を抱え「何でも物の値段が上がり、暮らしが大変な1年だった。孫に会うのが楽しみ」と語った。
新大阪駅は中国・九州方面への乗客で混雑した。広島県三原市に帰省する大阪市東淀川区の会社員岡野正文さん(40)は「転職で心機一転の1年だった。両親に直接話して、安心をさせたい」とにこやかに語った。
混み合う羽田空港では、千葉県君津市の公務員福岡絵美さん(45)が夫と娘2人と一緒に、101歳になる祖父に会おうと宮崎へ出発。「みんなで鉄板焼きを食べるのが楽しみ」と笑った。










