最大震度6強を観測した青森県東方沖の地震から8日で1カ月。今回の地震で津波注意報が出た福島県にある東京電力福島第1原発は、建屋地下に高濃度の汚染水がたまっており、津波で浸水すれば漏えいするリスクが残る。東電は防潮堤を増強したり、建屋の隙間をふさいだりしてきたが、汚染水を抜き取る抜本的な対策は道半ばだ。
2011年3月11日の東日本大震災の地震と津波で、第1原発の全6基のうち1〜5号機で全交流電源が喪失し、1〜3号機で炉心溶融が起きた。1、3、4号機は建屋が水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。
汚染水を抜き取る対策には、難題がある。事故直後に高濃度汚染水を受け入れていたプロセス主建屋と高温焼却炉建屋の地下には、放射性物質を吸着させるために置いた鉱物ゼオライト入りの土のうが沈んでいる。表面の放射線量は最大毎時4・4シーベルト(19年度)と極めて高く、デブリがある原子炉格納容器内に匹敵する。東電はロボットで土のうを回収する計画だが、現場には障害物があり、完了は29年度以降となる見通しだ。









