外国法事務弁護士のバッジを手にするイリーナ・ウリバチョバさん=2025年10月、東京・霞が関の司法記者クラブ

 ロシア侵攻を逃れ来日したイリーナ・ウリバチョバさん(43)=千葉県浦安市=が昨年10月、ウクライナ国籍で初の外国法事務弁護士(外弁)として登録された。「持てる知識を使い、母国と日本の橋渡しをしたい」と意気込む。

 森や湖に囲まれた北東部スムイ市で生まれ育った。正義感が強く、大学では法学を専攻。「道徳観や公平性を大切にして物事を解決したい」と弁護士資格を取り、実務経験を積んだ。

 ポーランドを経由し、日本に住む親戚の支援で、両親や姉の家族と共に22年4月に来日。警察官の夫は現地に残った。弁護士法人「キャストグローバル」(東京)にスタッフとして採用され、ウクライナ避難民の支援事業に携わるように。そこで、外弁として活動することを勧められた。

 今後は、日本企業の母国進出などもサポートし「復興にも寄与したい」と話す。

 24年、夫に会うため訪れた母国は、変わり果てていた。「前の生活には戻れない」と思うが、うつむかず前を向く。「自分の資格を生かして日本で働けた。私の歩んで来た道を見て、希望を持ってもらえたら」