新橋―浜松町間で停車したJR京浜東北線の車両から降りて線路を歩く乗客=16日午前9時56分、東京都港区

 線路上で停止した電車内では空調が切れて窓ガラスが曇り、乗客らは近くの駅まで線路上を歩いて移動した。東京都心で16日にあったJR山手線などの運転見合わせ。施設の停電が原因で、朝の通勤・通学ラッシュを直撃して周辺路線も含め大混乱となった。体調不良のため搬送される人の姿も見られ、乗客らは一様に疲労した様子だった。

 JR東神奈川駅から通勤で京浜東北線を利用した横浜市の会社員吉田恭子さん(51)が乗った電車は、高輪ゲートウェイ―田町間で停止。1時間以上動かず、車内の空調が切れ上着を脱ぐ人も。電車を降り田町駅まで線路上を歩いて移動したといい「明日は共通テストなので受験生に影響ないといいが」と話した。

 田町駅周辺には救急車両などが並び、サイレンの音が鳴り響いていた。進入できないよう入場を規制するテープも。構内から出てきた乗客は疲れた様子で、駅員に運行状況を確認する人や救急隊に担架で運ばれる人もいた。

 品川駅では多くの人が足止めされ、運行を続けている横須賀線を待つ長蛇の列ができた。