スターマー首相の東京訪問を契機に 日英関係は過去最高水準に
・スターマー英国首相、成長と経済の強靭性を高めるため、日英パートナーシップの一層の強化を表明
・新たな「戦略的サイバー・パートナーシップ」、600万ポンドの研究開発計画および新たな量子技術プロジェクトなどを発表
・両首脳は、今回のスターマー首相の訪日を踏まえ、高市首相が年内に英国を公式訪問することで一致
スターマー英国首相は1月31日、日英協力を次の段階へと引き上げるべく東京を訪問し、サイバー、研究、技術分野における一連の新たな協力枠組みを発表しました。
二国間会談およびワーキングディナーでは、先端技術、宇宙、エネルギー安全保障を含む優先分野において協力をさらに深化させること、またサプライチェーン多角化を通じた経済の強靭性強化に向けて連携を加速することで合意しました。
非公開の夕食会後、スターマー首相は高市首相に英国首相公式別荘「チェッカーズ」に関する書籍を贈呈し、年内に同別荘に招待する意向を伝えました。チェッカーズは、歴代英国首相が重要な外交・安全保障の協議を行ってきた公式別荘であり、数々の国家的意思決定が行われてきた歴史ある場所です。
この進展は、近年急速に深化する日英関係の流れをさらに加速させるものです。昨年12月に発足した「日英経済安全保障パートナーシップ」は、両国経済の強靭性の強化、依存度の低減、新興技術分野での協力促進を目指す新たな基盤となりました。また「産業戦略パートナーシップ」の枠組みのもと、生産性向上とイノベーション促進の取り組みが進展しており、GCAP(グローバル戦闘航空プログラム)を基盤とした産業・技術協力も着実に深化しています。
日英両国は、経済、科学技術、安全保障の幅広い分野において、雇用、繁栄、イノベーション、そして安全保障を支える「強靭で未来志向のパートナーシップ」を共に構築しています。
スターマー首相はまた、日産、住友三井フィナンシャルグループ、日立を含む主要な対英投資企業の代表者らと意見交換するため、日英の企業関係者が集うレセプションに出席しました。
さらに東京都庁では、日英の友情とパートナーシップの力強さを象徴して、英国旗をイメージしたライトアップが行われ、訪問を祝いました。
ジュリア・ロングボトム駐日英国大使のコメント
「現在の日英関係は、記憶にある限り最も緊密で力強いものです。両国はそれぞれ欧州とアジアにおける最も信頼できる安全保障パートナーであり、経済協力は両国の人々の暮らしと雇用を支えています。
英国と日本は、価値観を共有し、自由で開かれた国際経済秩序の擁護に共に取り組むパートナーです。今回のスターマー首相の訪問、そして年内に予定される高市首相の訪英は、技術革新、経済・エネルギー安全保障を推進し、両国の成長と安全保障を一層確かなものとする揺るぎない決意を示すものです。」
ピーター・カイル ビジネス・通商大臣は訪日中、日本経済団体連合会(経団連)と会談しました。これは昨年11月の経団連代表団の訪英に続くもので、日本企業にとって英国が依然として最も魅力的で安定した投資先の一つであることを確認し、既に1,020億ポンドに達する対英投資を基盤として協力がさらに進展していることを示しました。
英国は、世界トップクラスのイノベーション環境、予見可能で支援的な規制枠組み、そして金融サービス、クリーンエネルギー、先端技術といった分野での強みを日本企業に提供しています。さらに、新たな産業戦略のもと、日系企業が既に存在感を発揮している8つの重要分野において、投資障壁の撤廃を進めています。
編集者向け注記
訪日中の写真は、No10 Flickr[Number 10 | Flickr ]でご覧いただけます。
2025年は、外務・経済閣僚による「日英経済版2+2」、大阪・関西万博での英国パビリオン出展、英国空母打撃群の来日、エディンバラ公爵夫妻の訪日など、日英関係が著しく深化した一年でした。今回の訪問は、貿易、安全保障、科学、サイバー、経済安全保障など幅広い分野での協力が過去最高水準に達していることを示しています。
日英関係は、信頼とイノベーションを基盤とする未来志向のパートナーシップであり、現在、投資残高1,020億ポンド、双方向貿易330億ポンドを記録しています。厳しさを増す地政学的課題の中、両国はかつてなく緊密に連携し、成長、安全保障、レジリエンス、イノベーションの各分野で実質的な成果を生み出しています。
英国の「新たな産業戦略」の発表以降、英国は世界から総額2,500億ポンド以上の投資コミットメントを獲得し、8つの重点分野で45,000人以上の雇用創出を支えています。










