「サイバーテロに屈しない社会を」と呼びかける美濃工業の杉本崇副社長=昨年12月、中津川市中津川、同社

 コンピューターウイルス「ランサムウエア」を使ったサイバー攻撃の被害が後を絶たない中、攻撃を受けた企業が情報公開し、サプライチェーン(供給網)や地域全体で対策を深めようという取り組みが、工業出荷額岐阜県内4位の中津川市で広がっている。きっかけは昨年10月に被害を受けた自動車用アルミダイカストメーカー美濃工業(同市中津川)。同社は身代金の要求に応じずに適切に対応し、その過程を情報公開することで、社会全体でサイバーテロへの防御力を高めようと呼びかけている。

 同社で攻撃に最初に気付いたのは、米国出向中の社員だった。日本時間の10月4日午前2時25分ごろ、パソコンに残された...