男性が生前に生活していた高架下。命日の先月14日に手向けられた花はなかった=同日、土岐市泉町大富

 岐阜県土岐市泉町大富の大富南交差点近くの高架下で、路上生活者の男性=当時(58)=の異常を知らせる119番を市消防本部で受けたにもかかわらず救急車が出動しなかった事案は、問題発覚から今月で1年がたった。加藤淳司市長は岐阜新聞の取材に「改めて責任を痛感し、深く反省している。こういった事案を起こさないための組織づくりをしていきたい」と再発防止への取り組みを強調する。一方で、民間の支援団体は「消防署員や行政だけが変わるのでは解決しない。市全体で無関心をなくしていくことが大切」と訴える。

 市は第三者委員会からの報告書を基に、消防署員や市職員全体の意識改善を図る研修を実施。救急出動の要否を判断するマニュアルの整備などにも着手した。

 また市消防本部などの報告書では署員の路上生活者に対する偏見と...