ミラノ・コルティナ冬季五輪の代表選手を応援する韓国政府の広告=9日、韓国・ソウル(共同)
 韓国仁川市のパブで、ケーブルテレビ局が放送するミラノ・コルティナ冬季五輪の競技を見る市民=10日(共同)

 【ミラノ共同】韓国ではミラノ・コルティナ冬季五輪の地上波中継が行われていない。フィギュアスケートの五輪女王キム・ヨナさん(35)のような国民的スターが不在なこともあり関心は低下。動画配信サービスが普及し、テレビ広告の在り方が見直されていることも背景にある。李在明大統領も関心低下に言及し、応援と対外広報の強化を関係機関に指示した。

 韓国公共放送KBSを含む主要3社は今回の冬季五輪中継を見送った。韓国で五輪が地上波中継されないのは1964年東京夏季大会以降初めてとみられる。

 代わって中継を担うケーブルテレビ局は、女子スノーボード・ハーフパイプで崔ガオン(17)が逆転優勝を決めた瞬間を本チャンネルで放送しなかった。中継を別競技に切り替えていたためだ。

 韓国メディアは、五輪は企業にとって不可欠なテレビ広告の舞台ではなくなったとする広告関係者の声を紹介。視聴の中心がネットに移り、「地上波が支える特別な番組」だった冬季五輪の位置づけが変わったと指摘した。