交流サイト(SNS)で「高額報酬」「ホワイト案件」などとうたい犯罪の実行役を集める闇バイトの危険を疑似体験する教育プログラム「レイの失踪」が注目を集めている。最新の手口を基にシナリオがつくられ、150以上の学校で開催された。開発者は「情報リテラシーは普通の教え方では伝わりにくい。自分事として楽しく学んでほしい」と狙いを話す。

 生徒らは音信不通となった女子高校生レイの友人役となる。スマートフォンなどを使い、ゲーム内のSNSの投稿などから、謎解きのようにレイが闇バイトに巻き込まれた過程をたどる。

 ゲーム終了後、開発者らが講師となりゲームの内容と実際の事例を結びつけ理解を深める。「通報は#9110へ」「犯人は孤独や金欠を吐露したSNS投稿をチェックして勧誘する」など警戒すべき点を指摘する。

 昨年11月、九州産業大(福岡市)で催されたプログラムには高校生約80人が参加し、犯人の脅迫のリアルさに息をのんだ。高校1年池上莉奈さん(16)は「自分には関係ないと思っていたけど、身近なところに危険はあると知った」と話した。