NANOホールディングスは2日、子会社の医薬品ベンチャー「PrimRNA(プライムルナ)」(東京)がオーストラリアで実施中の変形性膝関節症を対象とした臨床試験(治験)で、遺伝物質メッセンジャーRNA(mRNA)を利用した薬剤「RUNX1 mRNA」を1例目の患者に投与したと発表した。膝関節内へのmRNA薬剤の投与は世界初だとしている。
この薬剤のmRNAには、軟骨の修復を促すタンパク質が作られるのに必要な情報が記録されている。治験登録によると、約1年間で9人の膝関節内に注射し、安全性や副作用の有無などを調べる。
変形性膝関節症は、加齢などで膝の軟骨がすり減り、痛みや変形から歩行が困難になる病気。高齢者の歩行障害の原因となる。当初は国内での治験を計画していたが、開発を加速させるためオーストラリアでの治験に切り替えた。東京科学大との共同研究開発。
mRNA技術は新型コロナウイルスワクチンに使われ、がんなどへの応用研究も進められている。








