関西電力高浜原発の(上右から)1号機、2号機。下は関西電力美浜原発3号機
 関電が検討する燃料配置変更のイメージ

 関西電力が福井県内の2原発3基で、原子炉に入れる核燃料の配置方法の変更を計画していることが4日、同社への取材で分かった。使用期間が長い燃料を原子炉外周に現在より多く並べる。長期運転に伴い課題となる使用済み核燃料の発生量と、原子炉の劣化を抑える効果があるという。ただ炉内の異常に気付くのが遅れる恐れがあり、安全性に影響がないよう確認しながら進める。

 海外で先行例はあるが、国内では初めての試みという。運転開始から50年超の高浜原発1、2号機と、49年の美浜3号機が対象。まずは来年1月に始まる高浜1号機の定期検査で導入を目指す。60年を超えて運転できる制度が昨年始まり、電力各社では長期運転に伴う設備の劣化などへの対応が課題になっている。

 関電によると、3基の炉内には各157体の燃料集合体が並んでおり、検査ごとに約3分の1を交換する。現在は原子炉の中心付近に集中的に置いている古い燃料の一部を、外周に配置転換することで、炉外へ漏れる中性子の量を減らせるという。