【ブダペスト共同】強権的姿勢で欧州連合(EU)と長く対立した政権が終わると分かった瞬間、ドナウ川沿いの広場と道路を埋め尽くした群衆から、地鳴りのような歓声が上がった。オルバン首相の与党が敗北した12日のハンガリー議会総選挙。立役者の野党ティサのマジャル党首が国旗を掲げながら現れると、圧倒的に目立つ若者たちの熱気に包まれた。
マジャル氏の勝利演説を聴こうと、最寄りの地下鉄駅から集会会場を目指す人波は途切れず、身動きがとれないほど。「ロシア人は出て行け」。旧ソ連に弾圧された歴史のあるハンガリーの指導者でありながら親ロシア姿勢が目立ったオルバン氏の退場に、鬱憤を晴らすようなかけ声が駅構内に響いた。
オルバン政権に我慢できず、5年前からオランダで暮らすサリ・アダムさん(28)は投票のため、自家用車を約15時間運転して戻ってきた。「汚職がない国にしてほしい」。政権交代を受け、母国に戻る計画を進める予定だ。







