色彩を強調したハンタウイルスの透過電子顕微鏡像(ゲッティ=共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は3日、大西洋を航行中のクルーズ船でネズミなどの齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」の集団感染が発生した疑いがあると明らかにした。これまでに3人が死亡、1人が南アフリカで集中治療を受けている。感染した可能性がある計6人のうち、1人からウイルスが検出された。WHOが詳しく調べている。

 ハンタウイルスはネズミにかまれたり、排せつ物に触れたりすることで感染し、発熱や深刻な呼吸器疾患を発症することがある。WHOによると、まれにヒトからヒトにも感染する。

 ロイター通信などによると、クルーズ船はオランダに拠点がある会社が運航。乗客約150人を乗せてアルゼンチンから南極地方に立ち寄り、アフリカ西部の島国カボベルデへ向かっていた。死亡した3人のうち、2人はオランダ国籍。

 運航会社によると、乗組員2人が緊急治療を必要としている。クルーズ船の乗客はカボベルデへの上陸を許可されておらず、治療が必要な人らのオランダ移送を調整している。