1997年の神戸連続児童殺傷事件で、逮捕された当時14歳の男性を収容した神戸少年鑑別所が、男性の特性などを調査した結果や少年院での指導過程をまとめた矯正記録である「少年簿」を保存していたことが22日、関係者への取材で分かった。法務省が定める保存期間は原則10年だが、社会的影響が大きく鑑別所独自の判断で延長していたとみられる。
事件では、神戸家裁が捜査資料を含む記録を廃棄していたことが2022年に判明。少年法改正につながった重大事件の記録が失われたとして大きな問題となった。少年簿は厳重に管理され閲覧できないが、犯罪に至る背景や更生に向けた指導過程を記録しており、保存によって将来的な検証への道筋が残された。
児童殺傷事件は1997年2〜5月、神戸市須磨区で5人が襲われ、山下彩花さん=当時(10)=と土師淳さん=同(11)=が犠牲になった。5月24日は淳さんが亡くなってから29年となる。
男性は97年6月に逮捕され、神戸少年鑑別所に収容された後、家裁の審判を受け医療少年院=当時=に入った。







