火災や交通事故での迅速な消防の出動や救助に、付近のバスやタクシー、一般車両に設置されたドライブレコーダーを活用する動きが広がる。近年では119番が年間1千万件超と過去最多。通報内容から正確な情報を把握しきれないケースもあり、どのような現場展開が必要なのかを映像で見極める。実証実験や本格導入が進み、専門家は「大規模災害での活用にもつなげてほしい」と話す。
堺市消防局の消防指令センター。5台のタブレット端末が職員の机に配置され、画面に表示された地図上では車を示す矢印のマークが動く。指でタップするとドラレコの映像が流れる。
システムは、トヨタ自動車が開発した「DRIVE RECORDER119」。市消防局が2025年4月、全国で初めて導入した。バスやタクシー、トラックなど計約800台が、衛星利用測位システム(GPS)付きのドラレコを搭載している。
119番では通報者が動揺し、誤った住所を伝えたり、けが人の容体が分からなかったりするケースも多い。現場付近を走る車がいれば、システムを通じて映像を確認する。










