【プノンペン共同】カンボジアの元首代行を務める最高実力者のフン・セン上院議長(前首相)は25日、政府転覆を図ったとして国家反逆罪に問われ禁錮27年の判決を受けた旧最大野党、カンボジア救国党の共同創設者で元党首、ケム・ソカ氏を恩赦すると発表した。

 高等裁判所が4月30日の二審判決で禁錮27年とした一審の判断を支持したことに対し、欧米諸国などが野党への弾圧だとして批判を強めていた。恩赦で批判をかわす狙いがあるとみられる。

 シハモニ国王は前立腺がんのため中国・北京で病気療養中で、フン・セン氏が元首代行を務めている。代理人弁護士によると、ケム・ソカ氏は当面、政治活動には関わらない。

 ケム・ソカ氏は、カンボジア救国党の党首を務めていた2017年に逮捕された。当時、救国党は党勢を拡大しており、フン・セン首相側は危機感を強めていた。救国党は17年11月、解党に追い込まれ、18年7月の下院選では与党カンボジア人民党が議席を独占した。