揖斐郡内でのクマ出没の対応を確認した連携会議=揖斐署

 岐阜県揖斐郡3町内でクマの目撃情報が相次ぐ中、関係機関が住民生活圏でのクマ出没の対応を確認するための連携会議が28日、揖斐署で開かれた。同署が主体となって毎年開く会議で、本年度の初会合。揖斐県事務所や3町、郡猟友会、同署などの担当者ら約20人がクマ対策や情報共有の在り方、住民への周知などをテーマに協議した。

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 3町によると、本年度は郡内で26件の目撃情報があり、普段より人里に近い地域や市街地周辺に出没するケースもあるという。同郡揖斐川町大和地区に現れたクマは、養蜂箱を荒らし、廃サラダ油に手を付けていた。各担当者は出没や捕獲の状況を説明しながら「人里でおいしい味を認識しているクマが出没している」と指摘。目撃情報を受け、無線やスマートフォンアプリでの情報発信、注意看板の設置、パトロールなどの取り組みが報告された。

 意見交換では、「クマ用の撃退スプレーは使い方次第で、人が失明ややけどをする恐れがある。知識や練習が必要」「緊急銃猟は体制整備に課題があり、実施に時間がかかる」「クマ出没後は1カ月くらい警戒すべき」「周辺市との情報共有も求められている」などの意見が出た。

 森上隆則署長は「クマが街中を歩くのは非日常。町民の安全を守るために何が大切なのかを引き続き考えていきたい」と話した。

(湯浅裕作)