柴田節郎さん(左から2人目)から指導を受けながら美濃焼の器作りをする訪日客=5月11日、多治見市滝呂町、滞在型作陶施設「HO―CA」

 インバウンド(訪日客)を、どうやって町に呼び込むか-。全国各地で頭をひねる中、多治見市内ではここ数年、美濃焼を前面に打ち出した宿泊・観光施設の開業が相次いでおり、欧米やアジアなどからのインバウンドの受け入れ増に貢献している。作陶体験が可能な施設が増えた上、歴史ある伝統工芸としての美濃焼から量産される日常食器や産業タイル、アートとしての現代陶芸まで、他の産地を圧倒する多彩な焼き物を網羅する集積地としての強みが、後押ししている。

 モザイクタイルミュージアムや美濃焼ミュージアムなど市内3施設の外国人観光客の訪問者数は、2017年度に1794人だったのに対し、25年度には4212人と倍以上に増加。今月には市之倉町にも新たな体験施設がオープンするなど整備はさらに進む。

 市内中心部から南へ約2キロ進んだ...