カエルにのみ込まれないよう舌にしがみついたオジロアシナガゾウムシ(杉浦真治神戸大教授提供)

 鳥のふんに似た姿で捕食者の目から逃れているゾウムシの仲間が、正体を見破られてカエルに食べられそうになると、のみ込まれないようカエルの舌にしがみついて抵抗することを神戸大の杉浦真治教授らのチームが発見し、24日までに国際科学誌に発表した。身を守るために二重に備えていて、かつ捕食者にしがみついて危機を脱する生き物は珍しいという。

 この昆虫は「オジロアシナガゾウムシ」で、日本や台湾、中国に分布している。体長1センチ弱で、体の色が白と黒に分かれ、じっとしていると鳥のふんに見える。ただ、食事などのために動くと捕食者に狙われる恐れがある。

 チームは、透明な箱にゾウムシとニホンアマガエルを入れて実験。ゾウムシを食べようとしたアマガエル20匹のうち13匹は舌や唇にしがみつかれ、それでものみ込めたのは1匹だけだった。一方で、物にしがみつけないよう脚を切ったゾウムシだと、アマガエルに捕食されやすくなった。

 アマガエルがゾウムシをふりほどくのに最長で70分程度かかった。