「プリンス・グループ」が本社としていたプノンペンのビル=2025年11月(共同)

 米英政府は23日、カンボジアを拠点とした中国系犯罪組織「プリンス・グループ」の幹部や世界各国の関連会社を経済制裁リストに追加したと発表した。プリンスは世界各国で大規模な特殊詐欺などで得た犯罪収益をマネーロンダリング(資金洗浄)のために不動産や株式などに投資。新たに加わった制裁対象には、共同通信がこれまで報じた日本の首都圏で資金洗浄目的とみられる高額不動産の取引に関わった人物2人が含まれていた。

 警視庁が14日に日本で電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕した会社経営フー・シー容疑者の複数の会社もリストに追加された。

 今回新たに制裁されたのは、プリンス幹部で中国系の男性のチェン・ボ幹部とルオ・ブレンドン幹部ら。

 関係者や登記簿などによると、チェン幹部は昨年10月14日に米英政府から制裁されたプリンス関連の6社の役員を務めていた。東京都杉並区の敷地1600平方メートルの一戸建てを昨年10月10日に即金で購入。11月に転売していた。不動産鑑定士によると、土地だけで当時、実勢価格は8億円超。(共同)