米カンザス州の畑で、干ばつの影響を受けた小麦と干上がった地面=5月16日(AP=共同)

 【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)は3日、南米ペルー沖から西の海域にかけて海面水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」が発生したと発表した。7〜9月に急速に発達する見通し。各地で熱波や干ばつ、豪雨といった異常気象が起きる可能性が高まっているとして、各国に警戒を呼びかけた。

 WMOによると、複数の予測モデルが同じ傾向を示しており、予測の確度は高い。エルニーニョ現象の影響で、南緯60度から北緯60度までの陸地の大部分で気温が平年を上回る可能性が「極めて高い」とした。この範囲は北極圏や南極圏など高緯度の地域を含んでおらず、人間が居住する地域の大部分に相当する。

 WMOのサウロ事務局長は「人命を守り、経済や地域社会への影響を和らげるため」に国連機関や各国政府との連携を強化し、対策を支援する意向を示した。

 日本の気象庁も今年6月、エルニーニョ現象が発生したとみられると発表。発生すると日本では冷夏になる傾向にあるが、今夏については太平洋高気圧の北への張り出しが強いことなどから、気温が高くなると予想している。