宮城県名取市で2023年12月、当時中学3年の男性が校舎3階から飛び降り自殺を図った問題で、市教育委員会が設置した第三者委員会は10日、同級生のいじめが原因の一つとする報告書を答申した。男性には発達障害があり、鎌田健司委員長は「学校の対応が十分でなかった。いじめを防げたと考えている」と記者団に述べた。
男性は特別支援学級に所属。第三者委は、普通学級の複数の生徒が男性の悪口や人格を否定する発言をした他、男性と距離を置く態度を取った点がいじめに当たると認めた。学校側に発達障害への理解不足があったとも指摘した。
代理人弁護士によると男性は頭に大けがを負い、24年8月、けいれんによる急性循環不全で死亡した。
市教委は飛び降りを受け、いじめ防止対策推進法の重大事態に認定。24年1月に調査を始めた。男性の母親が、本人や家族への聞き取りがなく調査は不十分だと訴え、途中で第三者委メンバーを一新した。
市教委によると、母親からは報告書に関し「納得できた」と代理人弁護士を通じ連絡があった。






