ウクライナのゼレンスキー大統領

 【キーウ共同】ウクライナのフェドロフ前国防相を更迭したゼレンスキー大統領は16日、国防相代行にフマラ保安庁長官代行を指名すると発表した。当初は国防相の後任にクリメンコ前内相を充てる方針だったが、フェドロフ氏支持者の抗議デモが各地で起きるなど混乱が広がり、変更した。

 フェドロフ氏は侵攻を続けるロシアとの戦闘で無人機や人工知能(AI)の活用を主導し、軍の改革者として国民に人気が高かった。16日に記者会見を開き、自身の取り組みがシルスキー軍総司令官に阻まれたと公然と批判。国防当局の内紛が白日の下にさらされ、波紋が広がっている。

 ゼレンスキー氏は、更迭の背景にフェドロフ氏とシルスキー氏の対立があったとし「2人が結束を見いだすことができなかった」と説明した。フマラ氏はロシア領内への長距離攻撃を主導した実績があり、国防相にふさわしいと訴えた。

 一方、16日に議会で首相に選出されたコレツキー氏は新内閣の主な任務について、軍を全面的に支援し、ウクライナの防衛産業基盤を拡大することだと通信アプリに投稿した。