記者会見で合意書を手にする佐賀県の山口祥義知事(右)と国交省の水嶋智事務次官=17日午後、佐賀県庁

 九州新幹線の長崎ルートのうち未整備となっている佐賀県区間(新鳥栖―武雄温泉)を巡り、国と県は17日、来年度から環境影響評価(アセスメント)を始めることで合意した。着工の前提となるアセス実施にめどが立ったことで、ルート延伸に向け一歩前進した。

 国土交通省の水嶋智事務次官と山口祥義知事が17日、県庁内で共同記者会見して発表した。国交省は、2027年度予算概算要求に反映させる方針。

 佐賀区間は、建設費負担などを懸念する県の合意が得られず、詳細な経路や整備方式が決まっていない。アセスは、特定の経路を定めない形で実施し、5年程度かかる見通し。並行して県が求める建設費負担の軽減策などを議論し、スムーズな着工につなげる狙い。

 長崎ルートは、22年に武雄温泉―長崎が開業。停滞する佐賀区間を巡っては、昨年から山口氏と水嶋氏が事態の打開に向けて協議を重ねてきた。