関西電力美浜原発3号機=2025年3月、福井県美浜町

 関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)で5月、タービンのキャップに穴が開き蒸気が漏れたトラブルについて、原子力規制委員会は22日、深刻度を示す8段階の国際評価尺度(INES)で最も低いレベル0とする評価を取りまとめた。施設の安全には影響しなかったと判断した。

 関電は高温高圧の蒸気の流れで金属製のキャップの内側が腐食し、減肉が進んだことが原因と推定。過去の目視点検で表面に通常とは異なる模様が確認されていたが、減肉には気付けなかった。今後は内側を腐食に強いステンレスで加工するほか、目視点検の注意点をまとめたガイドラインを作る。

 規制委はこの日の会合で、関電の原因推定や対策を「妥当だ」と評価した。一方で山中伸介委員長は「目視点検の限界についても考える必要がある」と述べ、今後の検査の在り方を検討するよう事務局の原子力規制庁に求めた。

 トラブルは運転中だった5月8日に発生。放射性物質を含まない蒸気が漏れ、関電は原子炉を手動で止めた。3号機はその後、予定を前倒しして6月16日に定期検査に入った。