特別展を前に報道陣に公開された狩野宗眼重信のふすま絵「秋冬花鳥図襖」(左)と「春景花鳥図襖」=24日午後、東京・上野の東京都美術館

 安土桃山時代末期から江戸時代初期に狩野派の絵師によって描かれ、現在は青森県内の旧家とロンドンの大英博物館に分かれて所蔵されているふすま絵が、東京・上野の東京都美術館の特別展で展示されるのを前に24日、報道陣に公開された。両者がそろうのは約150年ぶりで、絵師の狩野宗眼重信によって描かれたことも新たに判明した。

 25日に始まる「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱」展で展示されるのは大英博物館所蔵の「秋冬花鳥図襖」(4面)と青森県中泊町の宮越家が所蔵する「春景花鳥図襖」(4面)。研究者が2024年に一連の作品であると確認していた。

 その後の調査で、人物の描法などから宗眼重信筆と断定した。宗眼重信は狩野永徳の弟の宗秀の門人で、個性的な画風で知られる。

 ふすま絵は奈良県桜井市の談山神社のために描かれたが、明治時代に流出したとみられ、その後、大英博物館と宮越家が別々に入手した。

 内覧会に出席した宮越家当主の寛さんは「8面そろうと迫力がある」と話した。