【パリ、ローマ、ジュネーブ共同】フランスやスペインで大規模な山火事が起き、両国のメディアによると28日までに計約30万人が避難する事態になっている。フランスではワインの産地で知られる南西部ボルドーの近郊で4万2千ヘクタールが焼け22万人が避難。スペインでも首都マドリード近郊で拡大し、避難者は8万人近くに上った。各国は「前例のない火災」(フランスのマクロン大統領)だと警戒を強めている。

 欧州は今夏、記録的な猛暑に見舞われ、熱波による高温で乾燥した森林に火が燃え広がっている。イタリアでも山火事が発生。新たな熱波も懸念され、各地で市民生活に影響が出ている。

 フランスでは被害の大きいボルドー近郊ジロンド県をマクロン氏が27日訪問し「第2次大戦以降で最も厳しい状況だ」と述べた。国内の焼失面積は計約11万6千ヘクタールに達した。火勢は収束に向かっているが、今後の熱波で山火事が再び勢いを増すとの懸念もある。

 スペインではマドリード近郊で異例の規模に拡大し、政府は24日、マドリード自治州などに国家非常事態を宣言した。