アデン湾を航行する船舶=23日、アデン(ロイター=共同)

 【カイロ共同】サウジアラビアなど14カ国は30日、紅海からアデン湾にかけての海域で航行の自由を確保するため、サウジ主導の多国籍海洋防衛連合を設立すると共同声明で発表した。サウジの国営通信が伝えた。

 イエメンの親イラン武装組織フーシ派は20日、サウジ船舶への海上封鎖を宣言。対象海域は紅海周辺とみられ、サウジは対策を迫られていた。

 共同声明によると、本部はサウジに設置。ペルシャ湾岸諸国のほか、トルコやエジプト、パキスタンなども参加した。封鎖状態のホルムズ海峡に代わる原油の輸送路となっているバベルマンデブ海峡などの「世界のエネルギー供給ルートを確保するため、集団的防衛の強化が必要」と強調。参加国は情報共有のほか、合同訓練や作戦の実施で協力する。

 サウジはホルムズ海峡の封鎖状態を受け、西部ヤンブーなどを代替拠点として紅海経由で石油を輸出していた。フーシ派は23日、サウジのタンカー2隻を攻撃したと発表。イエメンの暫定政権を支援するサウジ主導の連合軍は、報復としてフーシ派の拠点を標的に軍事作戦を実施するなど緊張が高まっている。