1985年の日航ジャンボ機墜落事故で夫右弼さん=当時(41)=を亡くした堺市の華道家片桐悦子さん(77)が1日、自費出版した本を現場となった群馬県上野村に寄贈した。同村にある犠牲者の銘標に生けた花の写真をまとめたもので「本に残すことで、この先もずっと事故の記憶を知っていてほしい」としている。

 片桐さんは、夫の三回忌後から現場の「御巣鷹の尾根」に慰霊登山し、約10年かけて全ての銘標に花を生けた。「一人一人の魂の叫びを花で表現できないか」との思いで向き合い続けたという。

 寄贈した本は、自身や息子2人の手記に加え、犠牲者に思いをはせて生けた花の写真が約500ページにまとめられている。