ブラジル大統領選の主要候補(写真はゲッティなど)

 【サンパウロ共同】ブラジルで10月4日に大統領選が行われる。再選を目指す左派ルラ大統領(80)と前大統領の長男、右派ボルソナロ上院議員(45)による事実上の一騎打ち。鍵を握るのが南北米大陸で覇権強化を狙うトランプ米大統領の動向だ。ボルソナロ氏はトランプ氏を信奉しており、中南米で米国寄りの右派が勢いづく中、南米最大の経済大国にも「親トランプ」政権が誕生するかどうか注目が集まる。

 最近の世論調査ではルラ氏が支持率39%、ボルソナロ氏が33%で、他の11人の候補者は、いずれも1桁台。どの候補も有効投票の過半数に届かない場合、上位2人が10月25日の決選投票に進む。

 前回選ではルラ氏が当時現職だったボルソナロ氏の父に僅差で勝利。最高裁は昨年、ルラ政権発足阻止を狙いクーデターを計画したとして前大統領に禁錮27年3月の判決を言い渡した。左右両派への支持を巡る政治分断の構図は今回も引き継がれている。

 トランプ氏はボルソナロ氏の父と良好な関係を築き、クーデター計画の裁判を「魔女狩り」と批判。ルラ政権に圧力をかけてきた。