少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は西濃桃李高校(大垣市)の澤藤哲也校長(65)です。不登校経験のある生徒が多いという同校、「通信制だけど通いたくなる学校」を目指しているといいます。その狙いとはなんでしょう。学校に通いづらい生徒の保護者へのアドバイスもしてもらいました。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
―西濃桃李高校の特徴は。
本校は登校型の通信制高校だ。従来の通信制高校は学校に通わなくてもいいイメージがあるが、本校は「登校すること」を主軸に置いている。
本校の福田洋理事長は「全日制と通信制のいいとこ取り」と表現する。本校は不登校経験があったり、集団生活になじみにくかったりする生徒が多い。そうした生徒が登校経験を積むことで、不登校を克服し、人間関係をつくり、生きる力を養うことを目的にしている。通信制だが「通いたくなる学校」を目指している。
―「通いたくなる通信制高校」?
従来の通信制だと自宅でレポートを作成し、スクーリングに出席し、テストを受ければ卒業できる。それでは不登校などを抜本的には解決できない。通信制は全日制より時間やカリキュラムに余裕がある。登校できるシステムをつくり、生徒たちの力を育てたいと思っている。
―登校にこだわる理由は。
決まった時間に通うという習慣は、社会に出て働く上で大切なこと。例えば週に3日学校に来るということも、生徒によっては大変だと感じるだろうが、それを乗り越えることで生活のリズムができる。そうすると、学校に来ない日の時間の使い方を自分で考え始める。アルバイトなど社会経験を積める。毎日学校に行く全日制の生徒よりも豊かな社会経験ができるかもしれない。
―どんな生徒が多いのか。
不登校経験のある生徒が多いのは確か。ただ一口に不登校といってもいろんなタイプがいる。完全に家にこもっていた、放課後だけ登校、適応指導教室に通っていたなどさまざまだ。
不登校に限らず、芸能活動をしている生徒、内閣府のプログラムにより高校2年生の1年間を北海道の高校で過ごすことを選んだ生徒もいる。全日制ではできないような経験が本校ではできる。...









